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 Palatkaの肝っ玉カーチャンとそこでの生活

 6月23日から29日まで7泊したパラツカは鉱山の町だが一部 を除いて廃鉱の町で、アパートは半分ガラガラ、町の外れはガタ ガタの廃屋が放置されている。
廃墟の道路や周りにはタンポポが一斉に咲いており、人が去り 自然が戻ってきている感じの、好採集地になっている。
我々はそのアパートに住んでいる二家族の住まいを借りた。
外装はガタガタだが中は綺麗にしている。
絨毯などふんだんに使い以外と豪華だ。

温室

彼ら二家族は近くの畑など作っている別宅で過ごし、そこから二 人の奥さんが毎朝夕アパートにやってきて料理、洗濯まで面倒 みてくれる。



階段スペースを挟んで両玄関を行き来するときはその都度ド アに鍵を掛ける様に何度も注意される。
治安の良くない町らしい。

肝っ玉カーチャンと息子 体格の良い方の奥さんはすごく朗らかで、ゼスチャーたっぷ り、満面の笑みを浮かべ我々に話しかけてくる。
又日露の辞書を片手に一生懸命日本語を覚え、我々にロシア 語を教えてくれる。
Yes,ハイは「ダー」。NO,イイエは「ニュエット」。
私は彼女を肝っ玉カーチャンと名付けた。
作ってくれる食事も以外に旨い。

豪華な食事? 特に変わったものがあるわけではないが、パン食はもちろん のこと、肉、魚、果物、野菜、ふんだんに出てくる。
シャーベット状で香り良いロシアの蜂蜜をパンにつけて食べる のは最高であった。
明日は帰るという最後の夕食で、我々はお礼の気持ちを込め てささやかなお別れパーティを開いた。
その時彼らから、その蜂蜜とウオッカを我々みんなにプレゼン トされた。
ガラス容器のお土産は又空港で重量オーバーで引っかかるか な、と一抹の不安を覚えながら、大感謝!
仕事の無いこの町で殆どの家で旦那様は出稼ぎにいっている ようだ。中には変わり種も住んでいて我々と同じ趣味の人がいるという。
標本を見せてもらいに行く事にした。
酒好きだが奥さんがうるさいらしくウオッカを隠して持っていく 事にする。
お邪魔したら奥さんともども大歓迎、持参のウオッカで乾杯、 「プロスト」と言って一気に飲み干す。
私の覚えたロシア語はこの3つである。
色んな標本を譲ってもらった。
ウスバキチョウは奇数年に発生が多い傾向にあると言う。
ところが今年は奇数年であるのにかかわらず少ない。
地元の彼曰く、今年の冬は雪が少なく寒さに晒され多くの越冬 蛹がやられ、追い討ちをかける様に3月は大雪が降った。
ちょうど春の目覚めの時に打撃を受けて少ないのだと言う。
単なる季節の遅れだけではなさそうだ。

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