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はじめに
概して、南の蝶は数も多く艶やかで綺麗な物が多い。
比して北の蝶は地味であまり大型の物は居ない。
ところが北の蝶は中々味わいが深いのである。
趣味の蝶を始めると最初は艶やかで綺麗な熱帯の蝶を追い
かけるが、年齢と共に北の蝶に興味を持つ人が多い様に思
われる。
私もご多分に漏れずそのような傾向にあるようだ。
私の蝶友の1人N氏がロシヤ極東地方のマガダンに行くと
いう。私も同行させてもらう事にした。
狙いは地味だが味わいの深い北の蝶である事は勿論のこと、
特にウスバキチョウには是非お目にかかりたいものだ。
ウスバキチョウは3年前、カナダロッキーのピンクマウン
テンへ狙って行ったが、ヌル(0)の苦い経験がある。
日本では北海道の大雪山にしか生息していない。
大切に保護されており採集は出来ない。
ロシア極東地方には大雪山のものと亜種ではあるが生息し
ており、蝶採集の許可を取ればウスバキも採集する事が出
来る。
メンバーは鱗翅学会の会長T氏、ベテランのO氏、北海道から
H氏、S氏、そして先のN氏と私の6人である。
旅行の手配や手続きは以前にもロシアに行った事のあるT氏
やO氏のアドバイスを受けながら、ロシアの案内人
Yury Berezhnoi(以下Yury)と連絡をとり、一切N氏が行った。
出発までにビザはとれたが蝶採集の許可はまだとのこと。
それに Yury は既にマガダンに出向いており、連絡が取れない
という。
ロシア旅行は毎回何らかのトラブルが起きていたそうだ。
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