(TOPへ)
はじめに
ウラジオストック
マガダン
グサコバ峠とカラムケの鉱山
ウスバキチョウ採集記
Palatkaと肝っ玉カーチャン
ウラジの案内人
ロシアの人々
シベリヤ抑留者
(画像をクリックして下さい、画像が拡大されます。)
ウスバキチョウ採集記
翌、26日はもっと北に足をのばし、アトカへ向かう。
昨日のカラムケンの鉱山よりもコマクサの開花は遅れており、ま してやウスバキなど一頭もいない。
アサヒヒョウモンやヤマスジグロシロチョウが沢山採れた。
帰りにカラムケンの牧場で採集して一日は終わり。
次の27日は一昨日と大分様子が変わっているかもしれない、再 びカラムケンの鉱山に行く。
ウスバキは前回採っていないT氏、N氏、それにO氏がそれぞれ 一頭ずつゲットした様だ。
採れていないのは私だけだ。
H氏が「あせる事ないっすよ」などと慰めてくれる。
天候は良し、コマクサの香ばしいにおいが満ちていて条件はそ ろっている。
だけどウスバキは現れない。
姿さえ見えれば脱兎の如く追いかけてゲットしてしまうのに、
私の前には現れてくれないのである。
「姿さえ見せてくれれば許さない(逃がさない)んだけどな」と言う とS氏は「そんな怖いこと言うから出てこないのだ」とたしなめら れる。
次に転戦すべく鉱山を降りる時、Yuriが「ハヤサキさん」と呼びと める。
彼は早坂をこう発音する。
彼が採ったウスバキの一頭をくれると言うのだ。
オーサンキュウー。
どうであろうと全員1頭ずつ(O氏は2頭)手にする事が出来た。
次の転戦地はマガダンのソコール空港周辺で草原性の蝶の採集だ。
ここで私はErebia embla(キイロヒカゲ)、E, edda(ベニイロモン ヒカゲ)の他にチビヒョウモンを物にする事が出来た。
次の日28日はマガダン最初に行ったグサコバ峠に蝶相が好 転している事を願いつつ向かう。
相変わらず蝶影の少ない中、N氏が「向こうに何か飛んでるよ」 と、私はすかさず駆け出し、スーと飛んで、黄色いシャクナゲに 止まった蝶がいる。
ウスバキだ、難なくネット。
初ネットだー。
次に又チャンスが、N氏が追いかけて諦めたものが私の方に飛 んでくる。空中戦でネット。更に少ない♀もゲット。
続けて3頭、ようやく私のペースが取り戻せた様である。
その後それぞれそこそこの成果が得られ、今日は皆大満足。
マガダン最後の採集日、29日はパラツカから北東の方向、ヤ ブロビの峠に行く。
ここにウスバキはいないと言う事であったが昨日は採っていない H氏が峠脇の山頂で1頭ゲット。
下山途中でS氏がもう1頭追加。
この地域は色んな所にウスバキの発生地があるようだ。
この日私は Erebia magdalene を、途中の川原で Erebia furettery を物にする。
結局私はマガダンでは15種、48頭採集出来た。
次 Palatkaと肝っ玉カーチャンへ
旅の
入口へ
戻る
ホームページ「蝶の憑神」
入口へ
戻る
ブログ、蝶の憑神は→
こちら
から